レコード芸術 2018年3月号
〔カラー〕青春18ディスク――私がオトナになるまでのレコード史 第3回 久石 譲(前編)
黛敏郎さんの「涅槃交響曲」といえば、 わたしが大学四年の教育実習で母校の甲府東高校を訪れた際、
生徒たちに授業で聴かせたところ、完全に震え上がらせてしまい、
感想文に「もう二度と聴きたくない」などと書かせてしまった、超絶凄まじい音楽。 今回「レコード芸術」誌で初インタビューさせていただいた久石譲さんが、やはり強烈な衝撃を受けた作品だと語ってくれました。 「青春18ディスク」と題されたレコ芸のこのコーナーは、青春時代に愛聴した音盤を紹介、そして当時を振り返ってもらうという企画。
今月は久石譲さんの前半。来月は後半となります。 人に歴史あり。 受験生だった久石さんが和声学の大家・島岡譲先生の和声のレッスンを受けた時のお話なども、面白かったです。 ちなみに私は芸大受験時代、いわゆる「芸大和声」の本ではなく、島岡和声の本で自分の先生から教わり、入試を突破させてもらいました。懐かしい記憶。そんな自分自身の青春時代にも思いを馳せることができました。